土壌汚染関連業務

土壌汚染関連業務

土地活用時の環境関連業務の契機と当社の役割

images:土地活用時の環境関連業務の契機と当社の役割

土地活用時の土壌汚染リスク

土壌汚染の形態
蓄積性
土壌中では、長期的にその周辺に留まる。
拡散性
地下水流にのると、広範囲に拡散するおそれがある。
不可視性
汚染の有無、濃度、範囲は目に見えない。
顧客の土壌汚染リスク
  • 健康被害・汚染拡散
    土壌の摂取、地下水飲用
    地下水・汚染土壌の拡散
    事業性
    事業費・スケジュール
    遵法性・スティグマ
  • 法・条例適用
    汚染除去
    健康被害防止(区域指定)
    拡散防止
    自主的対応
    汚染除去
    拡散防止
    汚染残土処理
  • 土地所有者リスク
    調査・対策費用
    法・条例のクリア
    利用・売買時の制限
    土地取引のリスク
    事業費用
    事業スケジュール
    重要事項説明
    瑕疵担保設定
課題解決・目的の達成

土地環境の土壌汚染業務への対応フロー

土壌汚染は、土地取引者双方にとって負の要因であり、費用負担のみではなく瑕疵担保の設定、事業のスケジュール・土地利用時の制限、法令順守など、多くの要素を考慮し、目的に応じた対応が必要です。
土壌汚染調査・対策業務では、目的を明確にしないと不要な費用や問題発生に繋がり、パートナー会社選びの肝といえます。土地環境は、事前にあらゆる観点より依頼主様との目的を共有し、目的達成のための業務を推進します。

フェーズI: 土地利用履歴資料等調査(地歴調査)

提示いただく情報
・住所・位置図(住宅地図)
・土地、建物登記簿・公図
・地形図、古地図(10~15時期)・土地、建物謄本(代表2筆)・自治体ヒアリング(自治体条例含む)

※現地調査、ヒアリング調査が必要な場合があります。(オプション)

対象地の土壌汚染の可能性の評価、関係法令確認
使用履歴の明白な法・条例適用土地:履歴物質確認(行政協議)

フェーズII: 汚染状況調査(概況調査)

汚染のおそれの少ない土地の場合

※30m×30mのメッシュ(1~9単位区画)

  • 揮発性有機化合物:中心で土壌ガスを採取、分析(ガス検出の場合は単位区画毎に追加調査)
  • 重金属等:1~5単位区画の表層50cmの土壌を採取(5単位区画以下は全単位区画)、混合分析(基準不適合30mメッシュは単位区画毎に追加調査)

※汚染のおそれのある土地は単位区画毎に調査

対象地の土壌汚染の有無または可能性を評価
法・条例適用地:行政報告(重金属等汚染有り→区域指定)

フェーズIII: 汚染状況調査(詳細調査)

汚染あり区画、揮発性有機化合物のガス検出単位区画において
対策工事に必要な、汚染範囲確認のための調査
(揮発性有機化合物は、汚染の有無の確認含む)
  • 土壌汚染の範囲(深度)の確認
  • 地下水汚染の有無確認
  • 地層状況、土質、地下水位の確認

※深度5~10m(不透水層まで)のボーリング調査

※深度1m毎土壌・地下水試料の採取

※基準不適合・ガス検出項目の分析

土壌汚染の範囲の把握
対策工事の計画
法・条例適用地:行政協議(措置計画書作成)

フェーズIV: 土壌汚染対策

対策計画立案
  • 健康被害リスクの判断(溶出・含有、濃度、地下水汚染有無)
  • 汚染の種類、範囲、地層・地質状況
  • 今後の土地利用計画(用途、エンドユーザー、搬出土壌の有無)
  • 法・条例との関係(区域の解除の有無、行政指導)
  • 対策費用、施工性、スケジュール

総合的に検討・提案

法・条例適用:行政協議
対策工事の施工
法・条例適用:行政報告
対策方法の大別と特徴
汚染完全除去型
これまでの主流
  • 区域指定された土地の指定解除に必要。
  • 全てのリスクが排除される。
  • 区分所有住居利用地での採用が多い。
  • 掘削除去は対策費が大きく、原位置浄化は期間が必要。
工法例 掘削除去、原位置浄化(酸化・還元・微生物分解、揚水・ガス吸引抽出など)

※法適用の場合、区域解除が可能な方法です。



汚染残置型
採用増加
  • 区域指定された土地の解除は求めない。
  • 健康被害リスク除去、汚染拡散防止に限定した対策方法。
  • 汚染物質は原位置に残り、対策後の土地利用での掘削などは制限される。
  • 比較的安価で対策期間も短い。
工法例 搬出汚染土壌処理、覆土、舗装、土壌入替、遮水工封じ込め、不溶化など

※法適用の場合、区域解除はできない方法です。

土地活用方法と対策工法例
土地活用例 最適対策工法例
住宅・店舗系 重金属など 掘削除法
VOC 原位置浄化(酸化、還元)、掘削除去
工場・倉庫・事務所・賃貸物件 重金属など 覆土、舗装、土壌入替、封じ込め、不溶化
VOC 封じ込め、土壌入替、原位置浄化(酸化、還元)
自主対策 VOC 原位置浄化(バイオ、揚水)、高濃度部の掘削除去(応急対策)

※健康被害リスクがない自主措置では、掘削士のみ処理実施のケースあり。

  • 原位置浄化(揚水)

  • 原位置浄化・混合(酸化)

  • 原位置浄化・注入(酸化・バイオ)

  • 掘削除去

PAGE TOP